株式会社丸信

三方よし通信

三方よし通信

【印刷コラム】印刷物や機械に関する名前に関するあれこれ

先日、「シール」と「ラベル」と「ステッカー」の違いを教えて下さい、との質問を唐突に受けました。実は、「シール」と「ラベル」の違いは新人研修などで良く聞かれます。

「シールは糊が付いていて貼るやつで、ラベルは表示するものたい」と答えます。カップ麺の蓋を閉じたり、袋の開け口を熱でとめるのも「シールする」と言いますから、シールには「とめる」という意味合いがあります。ラベルは英語で「表示」という意味があり、中に何が入っているかを表すものです。

以上のことから、「糊が付いて貼る表示物はどちらでもOKと言うことになりますが、丸信では、材料や機械によっても呼び方が変わるから、糊が付いている物はシール、糊が付いていない紙に印刷したものはラベルって言ってね」と教えています。

しかし「ステッカー」ってどんな時に使うんだろう?自動車に貼るステッカー、アイドルのステッカー…。なんとなく物に貼るイメージはあるものの具体的な定義は?

こういう時は取り合えずGoogle検索です。
「糊で貼りつける印刷などをしたもの」このような回答です。つまりは表示シールです。実際は、ステッカーはシールの中でも長期間貼られる物に良く使われる表現です。食品ではなく工業製品に貼られるイメージがあります。車や冷蔵庫、窓などです。「ステッカーを」というご依頼の場合、耐候性など色落ちや日持ちに気を付けています。

ちなみにパッケージ(紙箱)で糊貼り加工の機械は「グルアー」とか「サックマシーン」とか言います。グルアーは貼る機械、サックマシーンは折り曲げる機械という意味だそうです。折り曲げながら貼っていくこの機械はどっちも正解ということになります。

また、箱を打ち抜く為のトムソン機の「トムソン」は機械を考えたジョン・S・トムソンさんが考えたかららしいです。名前の意味って面白いですね。

(品質管理部長・平木光太郎)

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