三方よし通信
働き手と企業がWin-Winの関係になることから、健康経営に取り組む企業は増えています。実際に2年前の「健康経営優良法人認定制度」中小企業部門では、6,095社の申請のうち4,811 社が認定されましたが、前回は12,849社申請のうち12,255社が認定されました。募集企業は2年で約2倍に増えて、かつ認定率が上がっているので申請企業のレベルも上がっています。では、実際の健康経営のメリットを事例で紹介したいと思います。
例えば、温度が高い職場で働くと熱中症や脱水症のリスクがあります。『体調不良で早退します。』『体調不良で今日休ませてください。』などで欠勤・遅刻早退などの人欠が出る損失のことをアブゼンティーズムと言います。仕事には出てきているものの『疲れて力が入らない。』『暑くて階段上るのも辛い』『腰を痛めて重いものが持てない』などで健康な時よりも作業が遅くなる作業損失をプレゼンティーズムと言います。プレゼンティーズムは日常の中で発生するので健康の時の40%しか動けないときは60%損失の状態が、健康になるまで続きます。また、ストレスの影響も影響します。
皆の健康を考えて暑い職場にエアコンを入れて荷物運搬の治具を投入します。『涼しくて仕事しやすくなった。』『腰への負担が減った。』となり、ストレスも軽減しプレゼンティーズムとアブセンティーズムが最初に良くなります。良くなったことで、『配置を変えてもう少し効率的にしよう!』『今日はさっさと終わらして定時で帰ろう!』などのワークエンゲージメント(活力・熱意・没頭)が高い状態になり、従業員さんにも企業にも良い結果をもたらすのが健康経営の基本的な考え方です。
健康経営に取り組むことで以下のような効果が現れます。
まだまだ、道のりは遠いですが、皆が健康で楽しく働けるように頑張ります。