丸信グループの健康経営方針

「健康なしの幸福はあり得ない」との考えから、働くすべての従業員が心身ともに健康に働ける職場環境の実現を目指しています。
健康経営担当役員を配置し、「健康増進」だけでなく、「多様なハラスメントの撲滅」、「業務中の事故防止」など項目ごとに取り組むべき課題を定め、 定期的に啓蒙や指導を行っています。

健康経営の目標と成果

1日30分以上の軽く汗をかく運動週2日以上の人の割合※図1参照

2021年:15.7%、2022年:20.1%、2023年度目標 25.0%

取り組み:
「ココカラダイアリー」歩数イベントの開催
開始前達成者:
28名、
最新達成者:
85人(2024年7月末時点)

ストレスチェックもできる健康管理アプリ「ココカラダイアリー」の推進※図2参照

目標:
300人
成果:
341名(2024年8月1日現在)

会社補助によるN-NOSE®の導入によるガンへの意識向上

参加者:
100名目標
実施者:
206名

禁煙の推奨、禁煙外来の費用負担

目標:
喫煙率の低下
成果:
2020年:35.5%、2021年:34.3%、2022年:33.8%
(協会けんぽ福岡支部 事業所カルテ2023年度版より)

図1

図2

1. 健康経営に関する認定

3年連続 健康経営優良法人「ブライト500」に認定

経済産業省と日本健康会議が共同で実施する「健康経営優良法人」の「中小規模法人部門(ブライト500)」に3年連続で認定されました。
健康経営優良法人認定制度とは、地域の健康課題に即した取組や日本健康会議が進める健康増進の取組をもとに、特に優良な健康経営を実践している大企業や中小企業等の法人を顕彰する制度です。その中でも「ブライト500」は、中小規模法人部門の認定企業のうち、特に優れた健康経営を実践する上位500法人に授与されるものです。

※健康経営優良法人認定制度
https://www.meti.go.jp/policy/mono_info_service/healthcare/kenkoukeiei_yuryouhouzin.html

ブライト500認定証

健康づくり優良事業所に認定

丸信では、「ふくおか健康づくり団体・事業所宣言」を行っています。
この取り組みは、健康寿命の延伸を図ることを目的として、県民一人ひとりが地域の中で健やかで心豊かに過ごすことができる福岡県を目指し、様々な分野の関係団体が一体となって自主的な健康づくりを県民運動として展開しています。
宣言した登録事業所の中から全国健康保険協会(協会けんぽ)福岡支部より優良事業所が選ばれます。

「健康づくり優良事業所」認定基準

  1. 事業主以外の被保険者が1人以上いること
  2. 「ふくおか健康づくり団体・事業所宣言」への登録
  3. 生活習慣病予防健診および事業者健診の受診率(40歳以上)が80%以上
  4. 特定保健指導の導入
  5. 健康保険委員の登録
  6. がん対策サポート事業所の登録(福岡県に登録が必要)
  7. 「取組実績報告書」の提出

参考:https://www.maru-sin.co.jp/news/2019/11/05/279/

健康づくり優良事業所

「ふくおか健康づくり団体・事業所」宣言内容

  1. 検診を受診します。(目標:受診率100%)
  2. 特定保健指導の利用を推奨します。(目標:利用率80%)
  3. がん検診推進員を設置するとともに、従業員やその家族に対し、がん検診の普及啓発や受診勧奨を行います。
  4. また、従業員ががん検診を受けやすい環境づくりの整備に取り組みます。
  5. 喫煙所はすべて屋外に設置し、受動喫煙を防止します。
  6. 毎週水曜日を「ノー残業デー」とし、時間外労働の縮減を図ります。
  7. こまめな、手洗い・うがいを励行します。
  8. 感染症の予防注射の費用を、会社が半額負担します。

参考:https://www.maru-sin.co.jp/news/2020/01/29/314/

ふくおか健康づくり団体・事業所宣言

2. 感染予防等の取組み

新型コロナウイルス感染症対策として、従業員向けに行動指針を策定し、対策設備を積極的に導入するなど感染症対策の徹底に取り組んでいます。 ワクチン接種を希望する従業員に対しては、2日間の特別休暇取得制度を新設しました。 また、インフルエンザ予防注射費用の半額負担も行っています。

  • 感染予防等の取組み
  • 感染予防等の取組み
  • 感染予防等の取組み

参考:https://www.maru-sin.co.jp/news/2020/01/29/314/

3. 健康増進

定期健康診断受診の義務化

健康面の課題改善を促すため、全ての従業員に定期健康診断の受診を義務付けており、再検査診断判定の出た従業員については、1か月以内に再検査を受けた上で、会社への報告を徹底しています。
また、生活習慣病の予防と改善のため、特定健診後の特定保健指導の推進も行っています。

献血を通じた健康意識の向上

本社工場では、2023年1月から社会貢献活動の一環として、献血バスにて就業時間内での献血を実施しております。これは従業員からの提案で開始した取り組みで、初回実施時には献血初体験の従業員も多く参加しました。
献血では、血液の提供だけでなく血液検査も実施されるため、今後も定期的に実施し、献血を通じて従業員の健康意識の向上を図ってまいります。

献血を通じた健康意識の向上

がんリスク早期発見「N-NOSE®」を導入

「N-NOSE®」は線虫を活用したがんのリスクを判定するサービスです。
がん患者には、健康な人にはない特有の匂いがあることから、匂いの識別が可能と考えられている「線虫」の尿に対する反応を調べることで、がんのリスクを簡単に判定することができます。
弊社では法人契約を締結し、希望者の一部費用負担で導入しています。

乳がんセミナーの開催

保険会社の特別講師を招き、女性社員を対象とした「乳がんセミナー」を開催しました。
オンラインを含み、60名ほどの社員が参加し、乳がんの罹患率や増加している原因、がん検査の種類や特徴について学びました。
今後も様々な病気等について学べるセミナーを定期的に開催し、社員の健康に関する知識や意識向上に努めます。

乳がんセミナーの感想
乳がんセミナーの様子 乳がんセミナーの様子

三方良しや感謝の心を育むセミナーの実施

みんなが幸せで働き甲斐のある職場を目指して
これまで、管理職のみが受講していた3方良し(自分、相手、周りが皆んな幸せる方法を考え実施する事)を学ぶセミナーを一般従業員向けに月1回実施し、従業員さん自身もご家族もお客様も皆が感謝しあえて幸せになるための勉強を実施しています。(2023年2月より開催)

過去の実施内容

2024年7月 テーマ:いつもすがすがしい心で
いつも笑顔の人はなぜ笑顔でいられるのでしょうか?
その人は、いつも良いことばかりが起こっているのでしょうか?

(同じ映像を流れる音楽の種類を変えて視聴する実験)
同じ画像でも音楽が変わるだけで、画像の捉え方が変わりました。
実は、同じことが起こっても捉え方で、笑顔になったりイライラなったり感じ方が変わってきます。
あなたは、いつもイライラしてないでしょうか?
イライラの中にあるのは誰にでもある自分が正しいという心です。
あなたに正しさがあるように相手にも正しさがあります。

こうすればイライラが消える
1.言葉に出す『私は今イライラしている』。(なぜ、イライラしてるの?という気持ちになる)
2.1回~3回ゆっくり呼吸をする8秒で鼻から吸って10秒で口から吐く(呼吸に集中すると無心になり、イライラが消える)
3.言葉に出す『まいっか、それもありよね』

笑顔の人は、相手に寄り添って相手の苦しみを共感して、一緒に喜び合う人です。(道徳の実践)
楽しさも喜びも不平不満もイライラもすべて自分の心が生み出しています。

2024年6月 テーマ:自然とのつながりを感じる
梅雨に入り雨が多くなりました。
『なんか嫌だな』と感じつことがないでしょうか?
でも見方を変えると、農作物を育ててくれる恵みの雨でもあります。
『おかげさまでありがたいと思ったこと』について話し合いました。

『Awe体験』してみませんか?(宇宙の映像とかでも可)
人間は一人で大自然に囲まれるとすべてのことが小さく感じることが出来ます。
その後に、何か役に立ちたいと感じるそうです。
当たり前のことが『ありがたい』と気づいた時に『謝を感じる(感謝)』=『恩を知る』
『幸福論(アラン)』
遠く(大自然)を見ることで目が休まり寛ぎが生まれる、
心が解放されて思考が自由になり悩み事から解放されます。
全身の緊張がほぐれて腹の底から柔らかくなります。
悩み事は自分で生み出したものなので自分では解決が難しいです。

皆さん、遠く(大自然)を見るようにしましょう。

2024年5月 テーマ:「してあげたい」の落とし穴
相手の為に良かれと思ってしたことなのに、よい結果につながらないことがある。
これはどうしてなのか?について考えました。

良いと感じることは、人により違います。
あなたの「相手のため」の「良かれ」が「独りよがりの善」になっていないか考えよう。
「してあげる」が「してあげた」になり「してあげたのに」に心が変化していく。
「こんなにしてあげたのに何故?」「(相手)別に頼んでないし」などの対立を生む。

講師のおばあちゃんの言葉
「してあげたことは忘れなさい。してもらったことは忘れてはなりません。」
良いことをして良いことをしたと思う心が見返りを求めて悪い結果に繋がります。
家庭円満の秘訣は『寄り添う』『許す』『与える』『感謝する』『祈る』です。
相手の幸せを『祈る』心を大切にしましょう。

自己啓発セミナーの様子

禁煙の推奨、禁煙外来の費用負担

所定の屋外喫煙所を除き、社屋・工場などの敷地内および社有車内は喫煙禁止とし、喫煙者には禁煙外来での治療に伴う費用の一部を会社で負担しています。
また、従業員の喫煙率低下を目的とし「禁煙推進月間」を開催しました。(2023年10月)

アプリによる健康管理の推奨

「運動・食事・睡眠」の健康を支える3要素をはじめとする10項目の健康データの記録機能と、ストレス状態のセルフチェックを行うことができる健康管理アプリ「ココカラダイアリー」(※)の利用を推奨しています。定期的なストレスチェックや歩数ランキング機能を使い、運動促進を行っています。
※三井住友海上提供

また、月間歩数目標(15万歩)を達成した従業員には、弊社が運営する食品通販サイト「九州お取り寄せ本舗」と連携し、歩数に応じた金額のクーポン券を贈呈しています。これにより、日常における従業員の運動量が増加し、運動に対する意識が大きく向上しました。

※この取り組みについての記事が西日本新聞に掲載されました。
https://www.nishinippon.co.jp/item/n/1127238/

健康管理アプリ「ココカラダイアリー」

福利厚生サービスでのジム利用

福利厚生代行サービス会社「株式会社ベネフィット・ワン」と連携し、スポーツジムやレジャー施設などが会員料金で利用できます。その特典は家族でも利用が可能です。

社内交流イベントの開催

社内では、年間を通して様々なイベントを企画しています。
仕事やプライベートでのモチベーションの向上やコミュニケーションの活性化を目的とし、レクリエーションを通じて、普段は直接顔を合わせて関わる機会が少ない営業所や他部門、ご家族との交流を図っています。

健康的な食生活を支援

不足しがちな野菜や栄養素を補う取り組みとして、社内にコンビニ自販機や軽食販売コーナーを設置し、サラダや野菜ジュース、シリアルバー、バランス栄養食品、低カロリー食品などを販売し、従業員の健康的な食生活を支援しています。

4. 業務中の健康管理・事故防止

長時間残業の解消

働き方改革を宣言し、業務の効率化を通して従業員が長時間の残業をすることなく勤務できる体制を目指しています。
社内に専門組織を設け、RPA(ロボットによる業務自動化)等の業務改善ツールを積極的に活用することで業務の効率化を図り、長時間労働削減に努めています。
特に毎週水曜日は「ノー残業デー」として定時退社を推奨しています。

ノー残業デー

ハラスメントの撲滅

パワハラ・セクハラの被害を受けた従業員の相談窓口を社内および社外にも設けることで、必要に応じた対象者の教育や配置転換を行う体制を整備しています。
また、継続的な社内啓蒙活動や、管理職は業務内容よりも従業員の心身の健康面を優先する評価体系とするなど、パワハラ・セクハラ等の、ハラスメントの撲滅に積極的に努めています。

チューター制度によるメンタルヘルスサポート

新入社員に対して、先輩社員がチューター役としてサポートしています。
業務間の枠を超えた先輩を付けることで、上司や身近な同僚には打ち明けにくい「悩み」を相談できる体制を整え、入社から間もない社員のメンタル面を支えています。

工場における事故防止

5S活動や、従業員からの気づきや提案により、工場や倉庫など従業員の怪我につながる可能性が高い危険な箇所については、定期的に検査を行い、必要に応じて改善を行っています。
また、工場勤務の従業員には、体のストレッチ効果や脳のリフレッシュ効果が期待できるラジオ体操を毎朝行うことで工場内での怪我や事故防止に役立てています。

ラジオ体操

安全運転の意識向上

交通事故の原因の一つである睡眠時無呼吸症候群(SAS)の定期チェック義務化や、「交通事故"0"キャンペーン」と称して交通事故ゼロを達成した日数の報告をしています。
さらに、実際の交通事故事例の情報を社内共有するなど、営業や配送など社用車を使用する頻度が高い従業員を中心に、安全運転の意識向上に努めています。

印刷現場における健康リスクの低減

印刷用インキに含まれる「揮発性有機化合物(VOC)」は、喘息や気管支炎などの健康被害が報告されていることを踏まえ、以下取り組みで印刷現場におけるVOCによる健康被害の撲滅に努めています。

・インキをノンVOCタイプへの切り替えを進めている
・超高感度センサーによりVOC発生を監視できるオフセット印刷工場用VOC警報器の導入

オフセット印刷工場用VOC警報器

5. その他の取り組み

子育て世代の健康保持

当社は、企業主導型保育園「丸信インターナショナル保育園」を運営しています。
病児保育や一時保育に対応しており、在園児でなくても病児保育を利用することが可能です。
また、新型コロナウイルス感染症の影響で小学校が一斉休校となった際には、未就学児から小学生まで同伴出社ができる体制を整えるなど、子育て世代の従業員がストレスなく「安心して働ける」職場環境を整備しています。

参考:丸信インターナショナル保育園

丸信インターナショナル保育園

健康情報の社内発信

健康に関する専門家やヘルスケア会社との提携により、社内報を通じた健康情報の発信を定期的に行っています。
2021年5月から、ヨガインストラクターの黒木氏による「健康経営コラム」、同年7月からは医薬食品製造会社クラシエが提供する季節の健康情報を、社内報に掲載するなど、従業員の健康意識の向上を図っています。

健康経営コラム

6. 戦略マップと実績データ

■ 戦略マップ

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戦略マップ

■ 実績データ

実績データ