Sanpo-yoshi Communication
桜の蕾がほころび、新しい年度の幕開けに心躍る季節となりました。
皆様におかれましては、新生活や新事業のスタートに向け、さらなる活気に満ち溢れていることとお慶び申し上げます。
先月の本コラムにおきまして、私共丸信は第59期を迎え、「お客様の挑戦に伴走する」というミッションを改めて掲げさせていただきました。今月は、その「伴走」という言葉を単なるスローガンに終わらせないための、私共の具体的な、そして少し風変わりな取り組みについてお話しさせてください。
私共には、大切に受け継いできた「お客様研修」という独自の教育制度がございます。これは、弊社の営業担当者が半年に一度、お客様にお願いをし、実際の現場(販売、工場、バックヤード、配送拠点など)に丸一日入り、作業をお手伝いさせていただくという研修です。
「印刷会社の営業が、現場で何をするのか?」と不思議に思われるかもし
れません。
この研修の最大の目的は、私共が納入させて頂いたラベル、シール、包装資
材が、お客様の手元でどのように扱われているかを、文字通り「身をもって知る」ことにあります。
私共がお届けした製品や商品も、お客様の現場においては「資材の一つ」に過ぎません。発注時の手間、納品時の荷解きのしやすさ、自動貼り機を通る際のスムーズさ、組み立てや梱包のし易さ、あるいは最終的に廃棄される際の分別のしやすさ……。これらは、机の上での商談だけでは決して見えてこない「真実」です。
「このシールの台紙が剥がしにくくて、作業の手が止まっていないか」
「この箱の組み立てが難しく現場にご迷惑をお掛けしてないか」
「納品の梱包が過剰すぎて、ゴミ出しに余計な時間を取らせていないか」
現場の最前線で、同じ汗をかきながら作業をさせていただく。そこで指先の感覚を通して伝わってくる「小さな不便」や「微かなストレス」こそが、私共が解決すべき真の課題です。
私共の製品が、お客様の現場で「ご迷惑」や「ご面倒」をお掛けしていないか。それを確認し、改善の種を持ち帰ること。これこそが、丸信が考える
「伴走者」としての責任です。
そして、この研修にはもう一つの、隠れた、しかし非常に大きな私どもにとっての「果実」がございます。それは、一日を通して共に汗を流すことで生まれる、お客様との「心の距離の縮まり」です。
普段の商談では、どうしても「売り手」と「買い手」という立場になりがちです。しかし、同じラインに立ち、同じ目標に向かって作業を共にする時間は、その壁を取り払ってくれます。
休憩時間に交わす何気ない会話や、作業の合間に漏れる現場の本音。そうした時間の積み重ねが、単なる「業者」から、苦楽を共にする「仲間」へと関係性を進化できればと願っています。
お客様から「丸信の営業さんは、うちの現場をよく分かってくれている」と仰っていただけること。これほど営業冥利に尽きる言葉はありません。
現場を知るからこそ、血の通った提案ができ、お客様の孤独な挑戦を支える強固な「チームの一員」になれるのだと確信しております。
さて、今期も各地域の営業担当者が、この「お客様研修」の実施に向けて、皆様にご相談に伺うことがあるかと存じます。
正直に申し上げまして、お忙しい現場に弊社の社員を受け入れていただくことは、皆様にとってお手間をお掛けすることであり、多大なるご厚意に甘える形となります。しかし、そこで得た気づきは必ず、製品の品質向上や業務効率化の提案として、還元
させていただけるよう努力致します。
もしも、弊社の担当営業から「研修に入らせていただけませんか」という不躾なお願いがございましたら、どうか温かく、そして厳しくお迎えいただければ幸いです。皆様の現場の「痛み」を、共に感じさせてください。そして、より良い未来を創るための知恵を、現場の隣で絞らせてください。
皆様の挑戦に泥臭く伴走してまいります。何卒、よろしくお願い申し上げます。
Marushin Corporation
Representative Director Yoji Hiraki