株式会社丸信

三方よし通信

三方よし通信

【社長コラム】周辺人口

弊社の本社工場は久留米市の中心市街地から遠く離れた田舎(車で20分~30分)に立地しています。市街化調整区域に該当していることもあり、ここ数年工場の拡張に苦慮してきました。

それに加えて最近は採用難(特にパート職)に直面しています。 人が集まらないのです。周辺人口が減っているのでしょう。 時給等の待遇も改善させていますが、状況は年々悪くなっていると感じています。人口の未来予測は正確です。これから好転することはないでしょう。今や工場の拡張とともに本社工場の採用が最も重要な経営課題の一つになってしまいました。市も中心市街地活性化に取り組んでいて、人口を中心に集中させようと誘導していますので仕方のない一面もあります。

まだ新卒採用に関しては、努力の結果、大卒も高卒も比較的採用出来ていて問題ないのですが、業態的に社内に軽作業が多くあり、一定のパート職を必要としています。機械化・自動化すればと言われますが、我々のようなローテクの斜陽産業にイノベーションをもたらす画期的な省力機器はなかなか提案されません。

これからは小売りや外食などの業態だけでなく製造業も周辺人口を考えて立地しないと生産に支障をきたすことになり兼ねません。併せて、一企業と言えども、地域の様々な団体や企業とも連携し、地域活性化や周辺人口の増加にも一定のコミットが求められる時代になったのだと思います。

より少ない人数で製造できるようにする努力と共に地域を持続可能にすることにもより能動的に関わっていかなければと考えています。