三方よし通信

三方よし通信

【社長コラム】シニアの活躍

先月、社員旅行でディズニーリゾートに行きました。
弊社の社員旅行は創業30周年の時に始まり、現在では労使折半で社員も積み立てしながら2年に1度参加できるという制度で、長年好評です。いくつかのコースが設定され、希望するコースを選びます。家族同伴(家族2名まで補助あり)も可能で、団体での宴会などは行いません。ほぼ「家族旅行」と言ってもよい緩さで長年人気の福利厚生です。
社員数の増加とともに会社の費用負担が過大になっており、いつまで続けられるか、縮小すべきかなど悩んではいますが、ご家族の笑顔を見る度に重責に身が締まる思いです。

私はこれまで家内とディズニーリゾートに行くことが多く、大学時代を千葉県で過ごしたこともあり、これまでに約15回くらいディズニーリゾートには行っています。今回気づいたのは「クルー」(パーク内で働く方)にシニア層が多く含まれていたことです。私と同世代~先輩方と思える層の方が多く働いておられました。

過去の記憶ではクルーのメインは学生のアルバイトがほとんどで、私が学生の頃(30年以上前)から超人気のバイト先でした。彼ら彼女らがモチベーション高くオンステージで笑顔で働く事で圧倒的な楽しく夢に溢れた「場」を提供するのがディズニーの魅力だと思います。彼ら彼女らの接客により数々の伝説ともいえるエピソードが生まれました。一つや二つは皆様もお聞きになられたことがあると思います。

そんな「夢の国」にシニア?
彼らと同世代ながら旅行初日の前半は違和感を感じておりました。しかし滞在が後半になり、彼らがキャスト(お客)と積極的に会話している姿を度々観るにつけ、むしろ今のこの夢の国の雰囲気を創っているのはシニアでないか?とさえ思えたのです。

彼らがパートタイムなのか正社員なのかは知りません。どういう経緯で働くことになったのかも不明です。パーク内でそんな質問は野暮でしょう。オリエンタルランドの正社員の方で、バイトが足りなくて内勤から現場に転属になったようには見えませんでした。長く働いている方がそのまま残られている可能性もあります。オリエンタルランドの新卒採用には年齢制限がありませんし、キャスト(アルバイト)にも年齢制限は設けられてないようです。

私にはシニアのそれぞれがイキイキと働いておられ、若いクルーのコミュニケーション不足を補完してくれているように思えたのです。
定年退職者などのシニアがディズニーに応募して採用され、研修によってこのような活躍をしているのだとしたら凄いことですが、全く違う文化で長年働いてきてこのような活躍ができるとは思えませんでした。

いずれにしても少子高齢化社会では数が希少な若手をシニアが経験で補完しながら、企業として提供価値を下げないことが重要かと思いました。

「アナと雪の女王」や「美女と野獣」「ファンタスティック・フライト」などの新時代のアトラクションの完成度の高さは凄いの一言。時代とともに料金も上がりましたが、これまでのアトラクションとは異次元の提供価値で、長く愛されるのには理由があるのだと思った次第です。