菓子店


お客様クレームで気付いた「異味」。
食品検査で解決。

菓子店

「違う味がする」というクレームがあったものの、どのような検査をすれば良いだろうかというご相談がありました。

  • 業種

    菓子製造

  • 事業内容

    菓子製造・販売

なんだか違う味がする

自社商品のクッキーをお買い上げいただいた消費者さまより、「なんだか違う味がする」といった異味のクレームが入ったことで、味の劣化があるのかもしれないと気づいたものの、どうしたらいいか分からないというご相談がありました。

商品開発から手掛け、自慢の商品であっても製造後に味の変化があるのはどの商品も同じです。特に、油脂は酸化しやすく、クッキーなどの焼き菓子は湿気に弱く、季節的なことや保管状況に左右される場合もあります。

自慢の商品をなるべく作り立ての美味しさでお届けしたい。

作り手は皆さま同じ思いで出荷していると思います。

解決策は検査で根拠を!

そこで、「過酸化物価」という油脂の劣化試験をご提案しました。

油脂を使用した製品の保存状態や品質管理に役立つ検査です。具体的には、検体の油脂中に含まれる過酸化物の量を数値で表し、数値が高いほど酸化が進んでいることを示します。

また、酸化が進むことを前提に「賞味期限設定試験」もご提案し、実施しました。
この試験により、数値で見える化したことで改善点が見つかり、商品を美味しく食べて頂けるエビデンスの構築にもつながります。

油脂の品質劣化を示す指標:酸価と過酸化物価とは

酸価 → 油脂そのものが劣化したものを使用していないか。(対象検査品:油、バター、ラードなど)

過酸化物価 → 油脂を使用した製品内の油脂が酸化し、劣化していないか。(対象検査品:クッキー、芋けんぴ、油で揚げた惣菜など)

包装も大事

油脂が多い商品であれば、酸化を防ぐ効果的なものを、また、湿気に弱い商品であれば湿気を防ぐ包材を選ぶなど、中身に応じたパッケージングは大事です。

こういった見直しをすることでクレームを未然に防ぐ安全対策にもなります。

むやみに変更するよりも、きちんとした検査結果から効果的な包材を選ぶことをお勧めいたします。

ポイント!

・食材に合った試験をすることで安全性が得られる

・賞味期限の設定にも食材に適した内容が必須

・商品に適した包材選びも必須

お気軽にご相談ください

お客さまからは、包装資材を見直すきっかけとなったこと。正しい賞味期限で消費者の方に安心して販売できるようになったと喜んで頂けました。

「どういった検査をすべきか分からない」といった事があれば、お気軽にご相談ください。

商品に合った包装資材等のご提案もいたします。


▼お問い合わせ HP食品検査

https://www.maru-sin.co.jp/solution/detail016/