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お知らせ2022/05/09

【連載企画】技能五輪世界一への道(第1回)「勝敗を左右する社内の協力体制」

2021年に延期開催された東京オリンピック2020で、日本は史上最多のメダルを獲得するなど日本人選手の活躍に興奮しました。大成功で幕を閉じたこともあり、東京オリンピックが延期開催されたことなどすっかり忘れかけていましたが、当初2020年の夏に開催される予定が数か月前に1年延期が発表されたのだから、延期が決まったときの選手や関係者の心境は複雑だったことでしょう。大会に向けてピークを持っていくための調整やモチベーションコントロールを、延期の1年後に向けて、もう一度やり直す難しさや大変さは、素人でも想像がつきます。

※国内大会での表彰式の様子

さて、技能五輪です。丸信のオフセット印刷課に所属する甲斐田光(以下、甲斐田選手)が、技能五輪(印刷部門)の国内大会で優勝し、日本代表に選ばれたのは2020年11月でした。中国・上海で行われる世界大会は、当初、2021年秋に予定されていましたが、国内大会が行われた2020年11月には2022年に延期することが決定していました。そういう意味では、大会に向けての調整やモチベーションの難しさは東京オリンピックに比べると皆無といえるかもしれません。国内大会で一度リセットし、2年後の世界大会は改めてどこかで新たなスタートを切ればよいわけです。その新たなスタートを切るときが、ちょうどいま、やってきました。

昨年11月には、一度、前回大会で日本代表だった湯地さんとリモートでアドバイスをいただき、今年1月と2月には東京の職業訓練校での訓練に参加。その後も、打ち合わせや研修などが組まれ、そしてこのGW明けから、社内での本格的な実技トレーニングが始まります。技能五輪で上位を狙うには、いかに社内でトレーニングを積めるかにかかっています。技能五輪の競技内容は、日ごろの業務では使わない機材や行わない作業も多く、また、当然ながら通常業務をこなしながらのトレーニングとなるため、本人の意識もさることながら社内の協力体制も欠かせません。

※事前研修の様子

この連載では、トレーニングの様子を中心に、甲斐田選手や関係者などへの取材を交えて、技能五輪向けたさまざまな出来事をつづっていきます。ちなみに、今の心境を甲斐田選手に尋ねると「モチベーション、、、上げないとですね」とのこと。エンジンがフル回転するのは、もう少し後のようです。(つづく)

取材・執筆:広報担当・田中