株式会社丸信

三方よし通信

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【社長コラム】半導体不足

先日、大阪のシール印刷機の製造メーカーさんが来社され、「半導体不足の影響で、今、機械を発注頂いても半年以上の納期が掛かります」

「印刷機が故障しても、部品がなくて長期間修理できない事例も発生しています」との話がありました。

新聞で半導体不足で自動車メーカーが減産していると読んだ記憶はあるが、まさか自分のビジネスにも影響が出るとは…どうして不足しているのでしょうか。

そもそも、コロナ前から半導体の需要は増えていた、そこにパンデミックが起き、工場の一時閉鎖などが続いた。その一方でリモート対応でパソコンやタブレットなどの需要が急激に増えた。簡単に言うと、これが主な原因のようです。

これに加え、日本のルネサス社の工場火災(茨城県)による生産力ダウンが特に自動車用の半導体不足に拍車を掛けてしまった。その他、中台関係の悪化などの複合要因もあるようです。

半導体を製造する工場を新たに立ち上げるにはおよそ1兆円の資金と1年から1年半の準備期間が必要になるようで、簡単に増産できないそうです。

半導体リスクを世界各国も認識しましたので、アジアに偏在している生産拠点の分散化などがこれから想定されますが、事態の収束にはまだ3か月から1年くらい掛かるのではないかと見られているようです。

新規・設備投資のご予定がある場合や、メインの製造設備の電気系統が定期的に故障する場合などは、メーカーさんには早めの相談や基幹部品の在庫の有無を確認して頂いた方が良いと思われます。

やっと補助金が通って、いざ機械を購入という場合に、納入が期日に間に合わないってことも起こり得ますし、メインの製造設備が故障して長期間稼働できないってことも起こり得ます。

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