株式会社丸信

三方よし通信

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紙やプラの代替品として注目!石灰石が主原料の次世代環境配慮素材「LIMEX」とは

紙製品やプラスチック製品は、さまざまな用途で採用され、日常生活の至る所で利用されていますが、近年、木材資源や石油由来製品の環境問題が取りざたされる中、紙・プラスチックに次ぐ、新たな素材として注目されているのが石灰石を主原料とする次世代環境配慮素材「LIMEX(ライメックス)」です。

LIMEXは、紙・プラスチックの代替素材として石灰石を原料とした日本生まれの新素材。TBM社が開発・製造・販売しています。LIMEXの原料となる石灰石は、石油や石炭、ガスと同様に、地下に埋まっている資源の一つですが、最大の特徴は日本をはじめ世界中で潤沢に存在する点。日本国内では100%自給できる数少ない地下資源の一つで、2020年の産出量は約1億3000万トン(※出典:石灰石鉱業協会)、確定埋蔵鉱量は112億トン(※出典:J-STAGE)と言われています。これは、中国、米国、インド、ロシア、ブラジルに次ぐ世界6位の埋蔵鉱量です。

現在の主流である紙やプラスチックは、森林破壊や海洋プラスチックなどの問題により、持続可能な森林保全活動やリサイクルによる再利用の動きが加速するとともに、使用量そのものを削減する動きも活発化しています。LIMEXは潤沢で安価な石灰石を使用することで、紙資源や石油由来のプラスチックなどの使用量削減につながる注目の新素材と言えます。

LIMEXのメリットの一つが、水資源や木材がほぼ不要なこと。一般的な紙を1トン作るには「木:20本」+「水:85トン」を必要としますが、LIMEXは「石灰石:0.6~0.8t」+「ポリプロピレン:0.2~0.4t」のみで紙の代替品となるシート1トンを作ることができます。LIMEX の製造工場は、実質100%再生可能エネルギーにより運用されており、製造工程においても水をほぼ利用していないため、さまざまな観点から環境負荷の低減に貢献することができます。

この他にも、高い耐久性と耐水性を持ち合わせていたり、再利用が可能、さらにSDGsの17ゴールのうち8ゴールの達成に貢献できることもメリットです。LIMEXにご興味がございましたら担当営業までお問い合わせください。