株式会社丸信

三方よし通信

三方よし通信

【社長コラム】SDGs

近頃、SDGsについての取材やお問い合わせを頂くことが多くなりました。
弊社の病児保育やSCOPE1、SCOPE2レベルでのカーボンゼロ達成などの取組みに注目して頂いてのことだと思います。

何から始めたら?というご質問も頂きます。弊社の場合、SDGsの為に様々な取り組みをやってきたという訳ではありません。
やってきたこと、やっていることをSDGsに当て嵌めたと言う方が正確かも知れません。

保育園について言えば「病児保育のインフラをこの街に」という想いが先にあって、なんとかこれを実現したころ、SDGsという新しい概念が着目されるようになったというのが現実です。どんな企業様も事業継続されている以上、必ず社会の役に立たれているはずですし、実は人知れず社会貢献活動を長年やってきたという企業様も多いのではないでしょうか。

もしも、これからSDGsについて対外的にPRしたいということでしたら、まずは自社の事業の棚卸がお勧めです。
銀行のSDGs私募債などは手数料が高く、この低金利時代にやる意味は小さいと思います(経験談です)。それよりも自社の取組みをまずはSDGsのフレームワークに整理し、 自社が既に取り組んでいる項目と空白の項目を明らかにします。その上で事業と関連付けて、取り組みたいと思えるような項目について、具体的に何をやるかを決めていけば良いと思います。

その際に重要になるのが「自社にもメリットがあるか」という視点だと思います。寄付やボランティアは崇高ですが、中小企業には人的にも金銭的にも限界があります。それならば事業を通して、SDGsの項目を満たせばよいと思うのです。
弊社でもガソリン車→ハイブリット車、シール印刷の屑のRPF化(固形燃料化)などの取組みは自社のコストも下がり、地球環境にも優しいという取り組みです。メリットしかありません。思えば、ひとり親世帯への経済的支援を行うNPOさんへの寄付以外はすべて直接自社のメリットと結びついています。

一方で「SDGsウォッシュ」という言葉も出て来ており、実態が伴っていないのに SDGsに取り組んでいるように見せかけていると批判する傾向もあります。
ただ、マイケル・ポーター教授はCSV(Creating Shared Value…共有価値の創造)を提唱されており、営利企業は社会ニーズ(社会課題の解決)に対応することで経済的価値と社会的価値をともに創造すべきだと述べておられます。自社の利益につながるものでなければ、持続可能にはなりません。

大企業ではすでに、CSR(Corporate Social Responsibility)調達を積極的に行っているのが現状です。未対応ではサプライチェーンから外されるリスクも高まります。さらに学校でも児童や生徒にSDGsは教えられていて、いわゆる「SDGsネイティブな子供達」がこれから社会に出てきます。

今後、ビジネスの面からも採用の面からも重要性は増すばかりかと思います。
もしも「何から始めたら?」ということでしたら弊社広報の田中もお手伝いさせて頂きますのでお気軽にお声掛けください。

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