株式会社丸信

三方よし通信

三方よし通信

【社長コラム】治に居て乱を忘れず

7月10日に弊社本社工場のある久留米市では線状降水帯が発生し、東部の田主丸町を中心に大きな浸水被害が起きました。改めまして被災された皆様には心よりお見舞い申し上げます。弊社でお役に立てることがございましたら、何なりとお声掛けください。また多くのお客様にご心配をおかけしました。一部のお客様には納期等でご調整を頂き、深く感謝申し上げます。

弊社はすべての駐車場を2m嵩上げ工事するなど強靭化を図ってきたこともあり、大雨の中でも無事に工場稼働できましたが、運送会社さんが集荷に来られず、弊社がセンターまでトラックを出しました。

現在では大野城市のシール印刷会社がグループインし、製造拠点を分散化しましたし、関西の外注先に弊社設備を入れ、半自社工場のような役割を担ってもらおうと計画しており、すでに2台の印刷機を設置済みです。今後もM&Aやアライアンスにより、分散化、リスク低減を図って参ります。

水害は弊社エリアでは既に顕在化したリスクですが、今後は南海トラフ地震は30年以内に高い確率で起こると言われていますし、福岡でも警固断層による地震のリスクがあると言われています。目の前の業績に汲々としながらも、常にどうこれらのリスクに備えるかも重要かと思います。きっとどこかで起こるのです。しかも想定外の規模で。

とすれば、経営者、企業幹部にとっては危機対応力、事業継続力の底上げが重要な仕事の一つだと思うのです。そのきっかけとして中小企業庁が推進している事業継続力強化計画に取り組むなどもお薦めです。(補助金申請の際に加点されるなどのメリットもあります)いずれにしましても、いつか来る想定外に備えていきたいと思います。