株式会社丸信

三方よし通信

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【社長コラム】ついに120日

年初に発生した能登半島地震での被災者、お亡くなりになられた方々には心よりお見舞いとお悔やみを申し上げます。一日も早く日常が戻るよう心より祈念申し上げます。

さて、今年より弊社の年間休日を120日にしました。社員の皆さんは当然という顔をしていますが、つい10年前まで108日だったことからしますと経営者としては清水の舞台から飛び降りるような気持ちです。

前にも書きましたが、長年、毎年のように卒業生を採用していた二つの高校からの入社が突然ゼロになったのが一番の要因です。マイナビやリクナビでも学生さんは企業検索時に年間休日120日以上で検索していると聞きます。少子高齢化が加速し、これから年々採用環境は悪化し続けます。採用難は一次的なトレンドではなく、私が仕事をしている間は続くものと思います。若い方が希少なのだから希少なモノの価値が上がるのは当然です。恐らく実質の最低賃金も政府が主導しなくても上がり続けるはずです。

採用できず事業縮小あるいは廃業という話も増えてきました。採用できなければ「ものづくり」も「販売」もできません。人件費が上がった企業は生存の為、価格転嫁せざるを得ません。すると様々なモノや材料、サービスのコストも上がると考えるのが普通です。

つまり余程の不景気にでもならない限りはインフレはまだ続くことになります。2%くらい毎年物価が上がり、給料は2.53%くらい上がり続ける状態を国は期待しているものと思われます。地震への影響を考慮し、ゼロ金利解除は遠のいたとする見方もありますが、我々には分かりません。どの企業も休日を増やし給料を上げても、そもそも人がいないのです、採用には結び付きません。

そうなると最後の打ち手は外国人採用とDXやロボットなどの省力化や生産性向上となります。円安で外国の方にとっては相対的に我が国の魅力は下がっています。来日してもらうには一工夫も二工夫も必要です。恐らく、採用もDXもできる事はすべてやるくらいの気持ちで臨まなければとても追いつかない、こう思っています。

泣き言ばかりのようになって皆様を暗い気持ちにさせたのなら申し訳ありません。弊社としては前向きにお客様へよりお役立ちできるよう取り組んでおります。出来るだけ多くの情報や事例に接し、皆様の業績向上に貢献できるような情報発信を続けて行く所存です。皆様からもご教示頂きたく存じます。引き続きご指導の程、お願い申し上げます。