三方よし通信

三方よし通信

相次ぐ追加値上げと供給制限

新緑の清々しい季節を迎えましたが、私たちが直面している経済環境は、先月よりもさらに厳しさを増しております。中東情勢の緊迫化は、包装資材業界にかつてない規模の激震をもたらしています。

前回のコラムにおいて、軟包材などの大幅な価格改定や出荷制限という大変心苦しいお願いをさせていただいたばかりですが、その後も事態は好転するどころか、さらに深刻な追加値上げの発表が相次いでおります。

具体的には、6月よりラップ類の追加値上げおよびトレーの大幅な価格改定、7月からはシール原紙のかつてない大きな追加値上げ、そして8月には印刷の版の大幅な値上げがすでに発表されています。さらに軟包装材の原料は高騰を続けており、近く製品価格に追加で転嫁される見通しです。文字通り、未曽有の「値上げラッシュ」が今夏にかけて続く見込みです。

また、価格面だけでなく「モノが入ってこない」という供給面の危機も深刻化しています。現在、軟包材をはじめ、クラフトテープ、ニトリル手袋、PPバンド、セロテープ、保冷剤、緩衝材など、包装・物流に関わる基礎資材全般において、入荷の遅れや供給制限が常態化しております。お客様の出荷に影響が出かねないこの状況を、私共も非常に重く受け止めております。

その中で、唯一の救いとしては、私共が自社で製造を行っている「シール・ラベル」および「紙器(紙箱)」に関しては、現在のところ供給自体に大きな問題は発生しておりません。しかし、これも周囲の原材料の逼迫がこのまま続けば、いつどのような影響が出るか予断を許さない状況です。

このような厳しい現実を、先月に続き今月もお伝えすべきかどうか、大きな葛藤がございました。しかし、厳しい時こそ「事実を包み隠さず、一刻も早くお伝えすること」が重要だと思い直し、あえて筆を執らせていただいた次第です。

資材の調達難や大幅な値上げは、お客様にとっても製品の価格設定や販売計画を左右する死活問題です。多くのお客様より「どうにかならないか?」という切実なお声も多々頂戴しております。一方で、仮に紛争が早期に終結したとしても、この混乱は当面(半年から1年)は続きそうだとの見立てが大勢を占めています。だからこそ、我々が持つ最新のタイムラインをすべて共有し、お客様に「次への構え」をとっていただくための判断材料にしていただきたいのです。

状況は極めて不透明ですが、私たちがすべきことは一つです。どのような状況下であっても、お客様の供給ラインを止めないために、あらゆるネットワークを駆使して代替品を提案し、正確な情報を一秒でも早く運び続けることです。

決して諦めるわけにはまいりません。海外とのパイプを持つサプライヤーからはスポットで入荷できることもありますし、タイミングが良ければ、新版であっても軟包材を制作できた事例が僅かですが出てまいりました。全国の数多くの軟包材コンバーターの皆様とお付き合いしてきたからこその「丸信の強み」を、今こそ発揮し、この危機を救う一助になりたいと考えております。

相次ぐ深刻なお願いとなり、誠に申し訳ございません。この未曽有の難局を皆様と共に乗り越えていくために、私共は情報の収集とご共有、そして安定供給に全力を尽くすことを重ねてお約束いたします。

皆様には多大なるご不便とご負担をお掛けいたしますが、何卒現状の厳しさをご理解いただき、ご協力をお願い申し上げます。

 

株式会社 丸信
代表取締役 平木洋二