株式会社丸信

三方よし通信

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【印刷コラム】刃型不要、複雑OKのレーザーカット加工

丸信では、シールの抜き加工の一部をレーザーカット機という抜き機で加工しています。実はこの機械が凄いんです。シールと言えばハーフカットが重要です。最初にレーザーカットを見たときは一瞬にしてラベルが切られていき、かつ台紙は全く切れてなくて、とんでもない機械だと思いました。

何かガンダムのレーザーサーベルやスターウォーズのライフセーバーみたいなのもそのうち出来そうだなという感じです。
仕組みは手術で使うレーザーメスと同じで、光のエネルギーを点に集合させること。切るイメージだそうです。

昔のレーザーカット機は、断裁面が焦げていましたが今のレーザーカット機は焦げません。技術の進歩がすごいなと思います。
ただし、全抜き加工で台紙まで切ると後ろのベルトが焦げて、この焦げが裏面に転写することがあるので要注意です。

レーザーカット加工は、刃型が必要にもかかわらず1回きりで終わるような製品向きです。例えば季節イベントシールや周年記念シールなど。ノベルティでシールを作りたい場合、5000枚以下だと「刃型代>ラベル代」になりがちですが、レーザーカット加工なら、刃型不要でカットできるため、ラベルの単価は上がるものの大幅なコストダウンになります。

品質面でもメリットがあります。ノベルティのシールでよく切れてないラベルって見たことありませんか?これは、切れムラと言って紙の厚みムラなどに起因して起こります。
通常はカス上げ(ラベルの周りを外して使いやすくする作業)の際にラベルがついていくのですぐに判りますが、ノベルティのシールは回りにもデザインを入れてカス上げしないので、この現象が発見しづらく不規則に発生します。
レーザーカット加工では、この切れムラに対して有効性があります。周りとラベルの間にレーザーの溝が出来るために切れムラが起きずにラベルが剥がしやすくなります。型が複雑になればなるほどレーザーカットは威力を発揮します。

とっても楽しみでワクワクする機械の一つです。

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